Samsung Galaxy Z Flip 7レビュー:期待していた折りたたみ式ではない

Sulaiman Aarbi

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Samsung Galaxy Z Flip 7レビュー

Samsungが誇る折りたたみ式フリップフォンの最新作「Galaxy Z Flip 7」が登場しました。 カバー画面のハードウェアは歴代最高レベルに進化し、薄さ・大画面・デザインすべてが洗練されています。しかし、ソフトウェアの制限やExynos 2500チップの選択など、惜しいポイントも目立ちます。 この記事では、良い点・悪い点を徹底的に掘り下げ、Motorola Razr Ultraとの比較も交えながら、本当に買うべきかを詳しく解説します。

良かった点(What we like)

  • 歴代最高のカバー画面ハードウェア
  • 驚異的な薄さ(閉じた状態で13.7mm)
  • 6.9インチの大画面&快適なアスペクト比
  • 日常使いに十分なパフォーマンス
  • 7年間のAndroidアップデート保証

残念だった点(What we don’t like)

  • カバー画面ソフトウェアが極めて制限的
  • Exynos 2500はSnapdragon 8 Eliteからの明確なダウングレード
  • 充電が遅く、発熱がひどい
  • カメラは「良い」止まりで「最高」ではない

総合評価:良いフリップフォンだが「王者」にはなれなかった

Samsungは折りたたみフリップフォンを世に広めたパイオニアです。しかしここ数年、Motorolaがデザインとカバー画面の使い勝手でリードしていました。 Galaxy Z Flip 7は「Samsungが本気を出した!」と感じさせるハードウェアを備えていますが、同時に「ここまで進化したのに、なぜソフトウェアを放置?」という失望も生んでいます。

カバー画面:ハードウェアは完璧、ソフトウェアは最悪

ハードウェアの進化がすごい

  • サイズ:3.4インチ → 4.1インチ(上半分ほぼ全面ディスプレイ)
  • 解像度:948×1,048(歴代最高のシャープさ)
  • リフレッシュレート:120Hz
  • 最大輝度:2,600ニト(直射日下でも見やすい)
  • ベゼル:ほぼゼロ!指紋が付きにくいマット仕上げ

Flip 6と並べると別物に見えるほど差が明確。キーボードも打ちやすく、アプリの表示も自然になりました。

しかしソフトウェアが足を引っ張る

残念ながらSamsungは**「せっかくの大きな画面を活かせない」**制限を大量に残しています:

  • Good Lock+MultiStarを経由しないと任意のAndroidアプリが使えない
  • 時計フェイス・ウィジェットの追加/編集不可
  • クイック設定トグルのカスタマイズ不可
  • 最近使ったアプリの履歴表示不可
  • マルチタスク不可
  • Gboardなどサードパーティキーボード使用不可
  • 画面回転不可

これらの制限はGalaxy Z Flip 6から一切改善されていません。Motorola Razrシリーズはすべて自由に使えるのに、なぜSamsungはここまで制限するのか理解に苦しみます。

唯一の救い

  • Gemini AIとNow Briefがカバー画面対応(初) → 折りたたんだままAIチャットが快適にできるのは嬉しい

しかしこれだけで「ソフトウェアが悪い」という印象を払拭するには到底足りません。

薄さと内側ディスプレイ:ここは本当に素晴らしい

  • 厚さ:14.9mm → 13.7mm(閉じた状態) → ポケットに入れた時の「2台重ね」感が激減
  • ヒンジ改良により折り目がほぼ触れなくなる
  • 内側ディスプレイ:6.9インチ(21:9比率) → 従来の細長さが解消され、普通のスマホと同じ感覚で使える

Exynos 2500問題:明確な性能低下

ベンチマーク結果(GeekBench 6 / PCMark 3.0)

  • Flip 7(Exynos 2500) < Flip 6(Snapdragon 8 Gen 3)
  • Razr Ultra / S25 Ultra(Snapdragon 8 Elite)に大幅差で敗北

実際の使用感

  • 日常使い(SNS、YouTube、メール)は問題なし
  • ゲームや高負荷処理で明らかに遅延・発熱を感じる
  • 安定性テストでもFlip 6よりスコア低下

$1,100の折りたたみスマホに「最高峰ではないチップ」を搭載するのは納得できないというのが正直な感想です。

バッテリーと充電:さらに残念

  • 容量:4,300mAh(十分) → 軽い使いなら40%残量で1日終了可能
  • 充電速度:25W(据え置き) → 2%→100%で91分(Flip 6は85分) → 充電中の平均温度36.6℃(Flip 6は29.5℃)

新モデルなのに遅くて熱いのは明らかに退化です。

カメラ:良いけど「すごい!」とは言えない

  • メイン:50MP
  • 超広角:12MP
  • インカメ:10MP

良い点

  • 昼間の写真は色鮮やかでSNS映え抜群
  • フリップ式なのでメインカメラで高画質自撮りが可能
  • 超広角も魚眼にならず自然

悪い点

  • 夜景・暗所でノイズだらけ
  • 動きのある被写体はほぼ全滅
  • 明るいネオン看板で白飛びしまくり

→ 「良いカメラ」ではあるが「最高のカメラ」ではない

価格と競合比較

  • Galaxy Z Flip 7:$1,099~
  • Motorola Razr Ultra (2025):$1,299(セールで$1,000前後) → チップ・バッテリー・充電・カバー画面ソフトウェアすべて上
  • Motorola Razr (2025):$699 → 安いのにカバー画面自由度が高く、充電も速い

結論:誰におすすめ?

Galaxy Z Flip 7をおすすめする人

  • Samsungエコシステムユーザー(Watch/Budsなど)
  • 7年間の長期サポートを最優先
  • Samsung正規修理網の安心感が欲しい

おすすめしない人

  • カバー画面をフル活用したい
  • 最高の 性能・充電速度を求める
  • コスパを重視

個人的な結論: 私はMotorola Razr Ultraを選びます。$200高くても、毎日使う楽しさとストレスフリーさが段違いです。

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Galaxy Z Flip 7は防水対応ですか?

IPX8等級(水深1.5mで30分耐久)。防塵は非対応です。

カバー画面で任意のアプリを使う方法は?

Samsung Good Lock → MultiStar → 「I ♡ Galaxy Fold」機能を有効化。これでも完全対応ではないアプリ多数。

折り目(crease)は目立ちますか?

2025年モデルではほぼ触っても分からないレベルまで改善。光の当たり方で薄く見える程度。

貿易インでいくらになりますか?

米国Samsung公式では最大$650、下取り+予約特典で実質$400台も可能(時期による)。

Motorola Razrとどっちがおすすめ?

性能・使いやすさ重視 → Razr Ultra → 長期サポート・Samsung生態系 → Z Flip 7 → コスパ重視 → Razr (2025) $699

発熱は本当にひどい?

充電時とゲーム時に明らかに熱い(37℃超)。夏場は要注意。

7年間のアップデートは本当?

Android OS 7回+セキュリティパッチ7年間を公式保証(2025年8月リリース予定より計算)。

最終評価:星4.0/5.0

ハードウェア★★★★★ ソフトウェア★★☆☆☆ 総合★★★★☆

Samsung Galaxy Z Flip 7は「あと一歩で最高だった」スマホです。 ハードウェアの完成度は素晴らしいのに、ソフトウェアとチップ選択で自ら足をすくっています。 Samsungファンで長期サポート重視なら買いですが、そうでないならMotorola Razrシリーズを強くおすすめします。

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