RedMagicは、2025年11月3日にフラッグシップゲーミングスマホシリーズ「RedMagic 11 Pro」および「11 Pro+」を正式発表する予定です。それに先立ち、RedMagic 11 Proの主要スペックが一部公開されました。本記事では、公開された11 Proの仕様を現行モデルRedMagic 10S Proと比較し、次世代モデルの進化ポイントを詳細に解説します。どちらがゲーミングスマホとして優れているのか、じっくり見ていきましょう。
価格と入手可能性
RedMagic 11 Proは現在、中国市場でのみ販売されており、開始価格は約4,999人民元(約10.5万円/£527/$700相当)。グローバル版の価格や発売日は未発表ですが、11月3日の公式発表イベントで詳細が明らかになる予定です。過去モデル(例:RedMagic 9 Proの日本発売実績)から、日本を含むグローバル市場での展開が期待されます。ただし、グローバル版ではスペック(例:バッテリー容量)が微調整される可能性があります。
一方、RedMagic 10S Proはグローバル市場で既に入手可能で、開始価格は£579/$649(12GB RAM + 256GBストレージ)。Amazon UKでは£589で販売中。日本でも公式サイトや一部小売で購入可能です。
プロセッサ:Snapdragon 8 Elite Gen 5 vs Leading Version
RedMagic 11 Proは、Qualcommの最新フラッグシップチップ「Snapdragon 8 Elite Gen 5(3nm)」を搭載。このチップは、CPU性能が前世代比20%向上、GPU性能が30%向上し、AI処理能力や省電力性も強化されています。RedMagic独自のRedCore R4チップと組み合わせ、AnTuTuスコアは435万点超を記録し、ゲームの安定性と高負荷時のパフォーマンスが大幅に向上しています。まだ実機テストは未実施ですが、Qualcommの発表によれば、Snapdragon 8 Eliteを上回る性能が期待されます。
一方、RedMagic 10S Proは「Snapdragon 8 Elite Leading Version」を搭載。このチップは標準のSnapdragon 8 Eliteをオーバークロックしたモデルで、CPUクロック4.47GHz、GPUクロック1.2GHzに達します。RedCore R3 Proチップとの連携で、Call of Duty MobileやFall Guysなど高負荷ゲームを120FPSでスムーズに動作。実機テストでは、ラグやフレーム落ちなく快適なゲーム体験を提供しました。
比較ポイント:11 ProのSnapdragon 8 Elite Gen 5は次世代技術を採用し、理論上10S Proを上回る性能を発揮。特に長時間のゲームプレイでの安定性やAI関連機能(例:ゲーム内最適化)が強化されています。ただし、10S Proの現行チップも現時点でトップクラスのゲーミング性能を誇り、ほとんどのタイトルで十分な実力。
冷却システム:AquaCore vs ICE-X
ゲーミングスマホの鍵は、長時間のプレイでも熱を抑える冷却性能です。RedMagic 11 Proは、業界初の「量産型液冷スマホ」を謳う「AquaCore冷却システム」を搭載。以下がその特徴です:
- 高速ターボファン:最大24,000RPMで業界最速クラス。
- 液体金属+VC(ベイパーチャンバー):熱伝導効率を最大化。
- マイクロポンプ+液体冷却剤:11 Pro+では専用マイクロチャネルを循環する液冷システムを追加。内部温度を効果的に下げ、熱暴走をほぼゼロに。
- IPX8防水:ゲーミングスマホ初の高度な防水性能。汗や湿気の中でも安心してプレイ可能。
実機レビューは未実施ですが、RedMagicの主張によれば、AquaCoreは従来の冷却システムを凌駕し、長時間の4Kゲームやマルチタスクでも安定動作を保証します。
一方、RedMagic 10S Proは「ICE-X冷却システム」を採用:
- 液体金属2.0+12,000mm² VC:熱を効率的に分散。
- 23,000RPMターボファン:強力なエアフローを確保。
- IP54防塵防滴:日常的な水濡れに対応。
実機テストでは、10S Proは長時間のゲームプレイ(例:Genshin Impact 60FPS)でも発熱を感じさせず、冷却性能は十分でした。ただし、IP54は11 ProのIPX8に比べ防水性が劣ります。
比較ポイント:11 ProのAquaCoreは液冷技術と防水性の追加で、特に長時間プレイや過酷な環境での優位性が期待されます。10S ProのICE-Xも優れた冷却性能を持ち、現行モデルとしては十分な実力。
バッテリーと充電
RedMagic 11 Proは、業界トップクラスの8,000mAhバッテリー(Pro+は7,500mAh)を搭載。2日以上の連続使用が可能な容量で、80W急速充電(Pro+は120W有線+80W無線充電対応)により短時間でフル充電可能。実機テストは未実施ですが、10S Proの性能を基にすると、ゲーム中心の使用でも1日以上、通常使用なら2日以上の持ちが期待されます。
RedMagic 10S Proは7,050mAhバッテリーを搭載し、80W急速充電で約40分でフル充電。実機テストでは、2日間の通常使用(ゲーム、SNS、動画視聴)で60%以上残量を維持する優れたバッテリー持ちを確認。ゲーム特化スマホとしては十分な容量です。
比較ポイント:11 Proの8,000mAhは10S Proを上回る大容量で、特に長時間プレイや外出先での使用に有利。Pro+の無線充電対応も魅力。10S Proも実用十分なバッテリー性能だが、11 Proが一歩リード。
ディスプレイ:没入感と反応性の進化
両モデルとも、6.85インチ 1.5K AMOLEDディスプレイ(144Hzリフレッシュレート、2,000nitsピーク輝度、95.3%画面占有率)を搭載。ベゼルレス設計で、ゲームや動画の没入感は業界トップクラスです。
RedMagic 11 Proの特長:
- 3000Hz瞬間タッチサンプリング:タッチ反応性が劇的に向上。特にFPSやリズムゲームで「次世代レベルの応答性」を実現。
- アンダーディスプレイカメラ(UDC):ノッチやパンチホールを排除し、完全なフルスクリーン体験。
- ウェットタッチ対応:汗や湿気での誤タッチを低減。
RedMagic 10S Pro:
- 2500Hz瞬間タッチサンプリング:実機テストで、Call of Duty MobileやFall Guysでの高速操作に優れた反応性を確認。アクションの同期性が高く、快適な操作感。
- UDC搭載:11 Pro同様、フルスクリーン体験を提供。
比較ポイント:11 Proの3000Hzタッチサンプリングは、10S Proの2500Hzを上回り、特に競技志向のゲーマーに有利。ウェットタッチ対応も11 Proの独自性。ただし、10S Proのディスプレイも現行モデルとして十分な反応速度と美しさを提供。
カメラ:ゲーミング優先だが進化
ゲーミングスマホはカメラ性能を二の次にしがちですが、両モデルとも日常使用に耐える仕様です。
RedMagic 11 Pro:
- リア:50MP(OIS)+50MP超広角+2MPマクロ
- フロント:16MP UDC
- 光学式手ブレ補正(OIS)追加で、夜間撮影や動画撮影が向上。
RedMagic 10S Pro:
- リア:50MP+50MP超広角
- フロント:16MP UDC
- 日常的な写真撮影には十分だが、OIS非搭載のため暗所性能は標準的。
比較ポイント:11 ProはOISとマクロレンズ追加でカメラ性能が向上。特に動画や低光量撮影で有利。10S ProもSNS用途には十分だが、11 Proがややリード。
その他の仕様
| 項目 | RedMagic 11 Pro | RedMagic 10S Pro |
|---|---|---|
| RAM/ストレージ | 12/16GB LPDDR5T / 256/512GB UFS 4.1 Pro | 12/16/24GB LPDDR5T / 256/512/1TB UFS 4.1 Pro |
| OS | REDMAGIC OS 11(Android 16ベース) | REDMAGIC OS 10.5(Android 15ベース) |
| 接続性 | Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、NFC、3.5mmジャック | Wi-Fi 7、NFC、3.5mmジャック |
| その他 | IPX8防水、ステレオスピーカー、520Hzショルダートリガー、RGB照明 | IP54、ステレオスピーカー、520Hzショルダートリガー、RGB照明 |
| サイズ/重量 | 163.82 x 76.54 x 8.9mm / 230g | 約8.9mm厚 / 229g |
11 Proの進化:
- OS:Android 16ベースで最新機能と最適化。
- 防水:IPX8対応で、水濡れや水中使用にも耐える(ゲーミングスマホ初)。
- 無線充電(Pro+のみ):利便性向上。
10S Proの特徴:
- ストレージ:最大1TBオプションで大容量。
- 実績:現行モデルとして安定したソフトウェア最適化。
どちらを選ぶべきか?
RedMagic 10S Proを選ぶ場合:
- 即購入可能:グローバル市場で入手でき、価格も£579/$649からと手頃。
- 実証済みの性能:Snapdragon 8 Elite Leading Versionは現行トップクラス。Call of Duty MobileやGenshin Impactを120FPSで快適にプレイ可能。
- コスパ:冷却、ディスプレイ、バッテリー全てが高水準で、現時点でベストゲーミングスマホの一つ。
RedMagic 11 Proを選ぶ場合:
- 最新技術:Snapdragon 8 Elite Gen 5、AquaCore冷却、8,000mAhバッテリーで次世代性能。
- 防水性:IPX8で日常使いや過酷な環境に対応。
- 期待値:11月3日発表後、日本を含むグローバル発売が期待される。Pro+の無線充電や液冷は特に魅力的。
- 注意点:グローバル版の価格やスペック調整(例:7,500mAhに変更?)は要確認。
暫定評価
RedMagic 11 Proは、Snapdragon 8 Elite Gen 5、AquaCore冷却システム、8,000mAhバッテリー、3000Hzタッチサンプリングで、ゲーミングスマホの新基準を打ち立てる可能性を秘めています。特に液冷技術とIPX8防水は、長時間プレイや実用性を重視するゲーマーに魅力的。グローバル発売後の実機レビューで、冷却性能やバッテリー持ちの実際が明らかになるのが楽しみです。
RedMagic 10S Proは、現行モデルとして完成度が高く、即購入可能な点が強み。冷却、ディスプレイ、性能のバランスが優れ、価格も手頃。現時点でゲーミングスマホのトップ候補です。
最終的な選択は、11 Proのグローバル版スペックと価格次第。11月3日の発表を待って、両モデルの実力を比較することをおすすめします。RedMagic 11 Proが当サイトの「ベストゲーミングスマホ」リスト入りを果たすか、注目です!





