Oppo Find X9 Pro レビュー:2025年の最もぶっ飛んだフラッグシップ(いい意味で)

Sulaiman Aarbi

Oppo Find X9 Pro レビュー:2025年の最もぶっ飛んだフラッグシップ(いい意味で)

中国発のフラッグシップスマートフォンは、極端な存在だ。発表されるたび、少なくとも1つの機能でスマホファンが息を飲むのは確実。

Oppo Find X9 Proの場合、最大のハイライトはバッテリー。8mmの薄型ボディに7,500mAhの巨大ユニットを詰め込んだ。誤解しないでほしい。他の部分も同等に優れ、作りも良いが、バッテリーが最も興味深い。

Vivo X300 Proに技術的には興奮していたが、Oppo Find X9 Proは正しい意味で予想以上のサプライズとなった。よく設計された端末で、まともなソフトウェア、優れたカメラ、抜群のパフォーマンス、3,600ニトの超高輝度ディスプレイ、そして驚異的なバッテリー寿命を備える。

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気に入った点

  • 驚異的なバッテリー寿命!
  • 堅実なデザインと美しいディスプレイ
  • 優れたカメラ

気に入らなかった点

  • インターフェースがもう少しオリジナルでも良かった
  • 画質はもっと良くなるはずなのにそうではない
  • テレコンバーターキットの設計がもう少し改善されていれば

目次

  • スペック
  • デザインとディスプレイ
  • カメラ
  • パフォーマンス
  • ソフトウェア
  • バッテリー
  • オーディオ
  • 買うべきか?

Oppo Find X9 Pro スペック

トップクラスのスペック Oppo Find X9 Proはスペックモンスター。スペックシートでGalaxy S25 Ultraと比較すると以下の通り。

Oppo Find X9 Pro デザインとディスプレイ

堅実で非常に良く作られた超プレミアムデバイス 他フラッグシップとの類似は偶然ではない(画像:PhoneArena)

Oppo Find X9 Proは完璧に設計された端末。今どこでも見られるフラットデザインで、上部と下部にカーブした角。アルミフレームは触り心地が柔らかく、角が掌に食い込まない。前後面はGorilla Glassで、背面はサテンのようなマットガラス仕上げ。iPhoneやPixelに似ている。

カメラバンプはOppo Find X8 Proから大きく変更。後者は背面中央に円形のクアッドカメラ島だったが、新モデルは3つのリアカメラを収めた四角いオフセットバンプ。

小さくはないが、Vivo X200 Ultra、Oppo Find X8 Ultra、Xiaomi 15 Ultraなどの中国フラッグシップのカメラバンプよりコンパクト。これらに比べ、Oppo Find X9 Proのバンプは扱いやすい。

側面に2つの追加ボタンがあり大好き。昔の着信音スイッチの位置にカスタマイズ可能なSnap Key、右側にカメラ制御の専用Quickボタン。あまりオリジナルではないが便利。Snap Keyはシングルプレスをカスタマイズ、Quickボタンはカメラを素早く開き、横向きでズームイン/アウト。

オプションが多いのは文句ない。これらのボタンがある方が良い。

サイズはコンパクトではない。大きいが良く作られている。Galaxy S25 Ultraより少し短く狭く、0.1mm厚い。重さは224g。手に持つとiPhoneを思い出す。形状、サイズ、重さは最近のiPhone Pro Maxに慣れた人には馴染み深い。Oppoが意図的に狙った類似だと思う。

耐久性では、中国発の数少ないIP69等級端末。標準的なIP68を上回り、高圧水ジェットに耐えられる。

Oppo Find X9 ProはSilk White、Titanium Charcoal、Velvet Redの3色。

Oppo Find X9 Pro 開封(画像:PhoneArena) 箱にはOppo Find X9 Pro、USB-Cケーブル、SIMピン、冊子が入っている。充電器なし。ケースもなし。以前のOppo端末ではケースが入っていたが残念。時代に合っている。

最も明るいディスプレイの一つ(画像:PhoneArena) 前面に6.8インチOLED。標準的なフラッグシップ画面で、最大120Hzリフレッシュレート、HDR対応、高解像度、3,600ニトのピーク輝度。

後者は最大のハイライト。Oppoのマーケティングではなく実際に達成可能。社内テストで3,545ニトを記録。Oppo Find X8 Proの批判を解消。

ディスプレイの thoughtful 機能(画像:PhoneArena) Galaxy S25 Ultraのような反射防止コーティングはないが、真昼の太陽下でも視認性抜群。最小輝度は1.6ニトで平均。出荷時カラーは冷色寄りだがカスタマイズ可能。目のケア機能で冷色をフィルタリング。Adaptive toneでカメラが周囲光を検知し色を調整。

ディスプレイ測定

項目OPPO Find X9 ProSamsung Galaxy S25 Ultravivo X300 ProApple iPhone 17 Pro Max
最大輝度(20%APL)3545 (Excellent)2373 (Excellent)2469 (Excellent)2689 (Excellent)
最大輝度(100%APL)1136 (Good)1284 (Excellent)1888 (Excellent)1098 (Good)
最小輝度1.6 (Good)0.8 (Excellent)2.01 (Average)0.9 (Excellent)
色温度7337651567066801
Gamma2.261.982.222.21
Delta E rgbcmy1.79 (Excellent)2.84 (Good)1.72 (Excellent)2.01 (Good)
Delta E grayscale4.4 (Average)5.56 (Average)4.97 (Average)5.61 (Average)

生体認証は超音波指紋スキャナー。検知エリアが広く速く正確。光学式より優れる。顔認証もあるがシステムで安全ではないためGoogle Walletや銀行アプリに使えない。

Oppo Find X9 Pro カメラ

抜群のカメラパッケージ! 地味だが非常に強力なカメラ(画像:PhoneArena)

OPPO Find X9 Pro PhoneArena カメラスコア BEST 158 → 152

写真スコア BEST 165 → 162

  • メイン: 81
  • ズーム: 29
  • 超広角: 25
  • 自撮り: 27

動画スコア BEST 155 → 142

  • メイン: 71
  • ズーム: 25
  • 超広角: 19
  • 自撮り: 27

詳細はPhoneArena Camera Scoreページで。

カスタムカメラテストで152点。動画スコアは超広角動画が平均的でやや低い。静止画スコア162点は今年最高クラス。静止画に最適な端末の一つ。

ハードウェアが立派。メインはSony LYT-828センサー。高周波HDRで17ストップのダイナミックレンジ。1インチではないが1/1.28インチで美しい。超広角とフロントはSamsung ISOCELL JN5。

本命は200MP Samsung HP5センサーの望遠。3X光学ズーム。高解像度で品質劣化なく遠くまでズーム。最大120Xだが30X超でAIが強く介入。遠くの文字以外実用性低い。

もう一つのトリックはHasselblad Teleconverter Kit。3.28X光学ズーム。ケースで装着。

Hasselblad Teleconverter Kit 開封(画像:PhoneArena) 装着で光学ズーム10Xスタート、最大200X(4600mm相当)。40Xまで完璧。100X超でAI介入。40Xまでがベスト。焦点距離は1.5m以上。

600-700m先のサンプルは驚くほど良い。

詳細比較:

  • Oppo Find X9 Pro vs Vivo X300 Pro カメラ比較
  • Oppo Find X9 Pro vs Galaxy S25 Ultra カメラ比較
  • Oppo Find X9 Pro vs iPhone 17 Pro Max カメラ比較

メインカメラ シャープで詳細、過剰シャープなし、ダイナミックレンジ良好、リアルで鮮やか。低光量も抜群。信頼できるカメラ。ハードウェアがソフトウェアを上回り最適化の余地あり。

マクロ 望遠で正しくマクロ。超広角ではない。専用モードで3Xデフォルト、最大30X。6Xがベスト。

ズーム品質 200MPセンサーで10Xまで素晴らしい。10X超でAI介入が増え品質低下。

テレコンバーターズーム 望遠のみ使用。10X-200X。40Xまでシャープでダイナミックレンジ抜群。100X超で色収差。

超広角 詳細とダイナミクス良好、色も角シャープネスも良い。

自撮り 50MPでシャープ、リアルな色。

Oppo Find X9 Pro パフォーマンス&ベンチマーク

抜群のパフォーマンス MediaTek Dimensity 9500(3nm)。生パフォーマンスだけでなく効率も優れる。MediaTekはQualcommやAppleに匹敵しバッテリー寿命に貢献。

CPUベンチマーク Geekbench 6 Single: OPPO 3218 / S25 Ultra 3137 / vivo 3264 / iPhone 3775 Geekbench 6 Multi: OPPO 9380 / S25 Ultra 9769 / vivo 9489 / iPhone 9749

シングルでS25 Ultra超え、vivo同等。iPhoneはシングルでリード。

GPU 3DMark Extreme(High): OPPO 6828 / S25 Ultra 6208 / vivo 6922 / iPhone 5987 3DMark Extreme(Low): OPPO 3625 / S25 Ultra 2981 / vivo 3869 / iPhone 3841

グラフィックスでMediaTekが輝く。ピークでS25 UltraとiPhone超え、サステインでiPhone並み。

実使用はスムーズ。サーマル良好。Minecraftと3DMarkを分割画面で最大輝度でも熱は感じるが通常使用では問題なし。

RAM 16GB(ストレージから+12GB)。ストレージ256GB/512GB/1TB UFS 4.1。

Oppo Find X9 Pro ソフトウェア

ColorOS 16はiOS 26のオマージュ。Liquid Glassなど露骨。怒る価値なし。楽しむのが目標。

クイック設定、ロック画面通知、アイコン、Live Photo、Dynamic Island風。

しかし上手く融合。Android 16の良い部分とiOS要素のミックス。

Smart Sidebar、フローティングウィンドウ、AI機能多数。

Oppo AI:自然言語設定検索、AIライター、AIレコーダー(リアルタイム文字起こし)、AI翻訳。

Mind Space:散在情報を整理。ChatGPT Liteのようなメモリマネージャー。

Oppo Find X9 Pro バッテリー

3日持つ端末? OPPO Find X9 Pro (7500 mAh) バッテリー寿命推定: 9h 50m(過去2年1位、平均7h 14m)

  • ブラウジング: 25h 34m
  • 動画: 13h 30m
  • ゲーム: 11h 17m

充電: 80W(30分52%、フル1h 20m) ワイヤレス: 50W

5年前に8mmで7500mAhと言われたら健康診断を勧めた。2025年末の現実。シリコンカーボンバッテリーとDimensity 9500の相性抜群。

1日で枯渇させるのが難しい。Minecraftと3DMark分割でようやく0%に。

2日容易、節約で3日。10h SoTを余裕で達成。高輝度、AOD、SNS、短動画、全機能オンで。

テスト結果

端末容量寿命ブラウジング動画ゲーム
OPPO75009h50m25h34m13h30m11h17m
S25 Ultra50008h0m20h49m8h54m14h21m
vivo65106h30m15h51m9h30m7h36m
iPhone50887h46m20h9m9h37m11h34m

過去2年最高。ブラウジング25.5h、動画13.5h、ゲーム11h超。

80W有線で80分フル。30分で50%。

Oppo Find X9 Pro オーディオ品質とハプティクス

薄型でないため内部空間豊富。ボトムスピーカーが自然に響く。

深いベース、クリーンな高音。高音量でも歪みなし。他Androidよりやや静かだが品質優秀。

ハプティクス精密でカスタマイズ豊富。

買うべきか?

絶対ショートリストに(画像:PhoneArena)

Oppo Find X9 Proは宝石のような端末。

基本を完璧にこなし、それ以上。カメラ、バッテリー、パフォーマンス、デザインすべて優れる。

嫌いな点を探すのが難しい。インターフェースはもっとオリジナルでも。カメラアプリ機能少なめ(Vivoの方が豊富)。画質はもう少し良くなるはず。

全体として、Androidの最高形(あまりオリジナルではないが)を体験したいならショートリストに。

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