Appleの最新イヤホンラインナップは、「プレミアムワイヤレスオーディオとは何か」という2つの異なるビジョンを提示しています。
一方のAirPods Pro 3は、イヤホン・補聴器・翻訳機・フィットネストラッカーをすべて兼ね備えたオールインワンガジェット。
もう一方のBeats Powerbeats Pro 2は、アスリート向けに設計され、安定した装着感と確実なノイズキャンセリング(ANC)を備えたトレーニング専用モデルです。
両方をテストした結果、確かにAppleのDNAは共通していますが、優先するポイントはまったく異なることが分かりました。
使用感の違い
AirPods Pro 3はAppleらしい白いスティック型デザインを継承しつつ、装着感を改善する微調整が施されています。小型化したハウジングと深めの挿入により密閉性が向上し、フォーム混合イヤーチップが快適さと遮音性を両立しています。ただし、汗や皮脂が付着すると若干のズレを感じる場面もありました。長時間使用ではフォーム素材の方が安定します。
一方、Powerbeats Pro 2は明確にアスリート志向。耳掛け式デザインで激しい運動中も外れにくく、5種類のイヤーチップとIPX4防水で安心感があります。数時間装着すると耳の後ろに圧迫感を感じることもありますが、フィット感は抜群。大型だった充電ケースも初代より大幅に小型化され、携帯性が向上しました。
まとめると、AirPods Pro 3は日常使いに万能、Powerbeats Pro 2は運動特化型といえます。
機能比較
ここはAirPods Pro 3の圧勝です。
ANCや空間オーディオに加え、補聴機能・フィットネス追跡・リアルタイム翻訳まで搭載。心拍センサーでApple Healthにデータを同期可能ですが、激しい運動中は精度が若干落ちます。補聴機能と翻訳機能は実用レベルに近く、遅延や誤訳はあるものの将来性を感じました。
対してPowerbeats Pro 2はシンプルで的を絞った設計。心拍センサーは高精度で、ANCや外音取り込み機能も搭載。ただし、歩数や距離などの追加データは記録されません。AndroidユーザーはBeatsアプリで設定調整が可能ですが、AirPods Pro 3ほど多機能ではありません。
接続性
どちらもBluetooth 5.3対応で、SBCとAACコーデックをサポート。AirPods Pro 3はH2チップによる自動切替・空間オーディオ処理、U2チップでの精密な「探す」機能が特徴。Androidでは機能制限が大きく、基本的な音楽再生しかできません。
Powerbeats Pro 2も同じH2チップを搭載し、Apple端末ではスムーズに連携。AndroidではBeatsアプリ経由で柔軟な操作が可能です。
バッテリー性能
バッテリーはPowerbeats Pro 2の圧勝。
1回の充電で最大10時間、ケース込みで最大45時間再生可能。ANCをオフにすればさらに長持ちします。USB-Cとワイヤレス充電にも対応。
AirPods Pro 3も改良され、ANCオンで約8時間42分再生。充電ケースはApple Watch充電器にも対応し、5分充電で約1時間の再生が可能です。
長時間使用ならPowerbeats、携帯性ならAirPodsです。
ノイズキャンセリング
AirPods Pro 3は外音を平均90%カットし、現時点で最高クラスの性能。オフィスや旅行などでも効果を実感できます。Powerbeats Pro 2も約83%の遮音性能を発揮し、ジム環境でも十分実用的。どちらも外音取り込みモードは自然で会話しやすいですが、静寂感はAirPods Pro 3が一歩上です。
音質比較
AirPods Pro 3は音響構造が刷新され、低音の厚みとステレオ感が向上。空間オーディオも優秀で、映画視聴では立体感のある音場を再現します。
一方、Powerbeats Pro 2は低音を強調した「アクティブサウンド」で、トレーニング向けのパンチ感ある音。ボーカル帯域がやや引っ込みますが、リズム重視の音楽には最適です。
AirPods Pro 3は忠実な音再現、Powerbeats Pro 2は迫力重視。
マイク性能
マイク品質はAirPods Pro 3が明確に上。通話や録音での音声がよりクリアで、環境ノイズにも強いです。
価格と入手性
どちらも249ドル(約3.6万円)。AirPods Pro 3は汎用性が高く、Powerbeats Pro 2はフィットネス市場に特化。どちらもAppleCare+(年15ドル)対応で、3ヶ月のApple Music体験が付属します。
結論:どちらを選ぶべきか?
- AirPods Pro 3:日常使用・通勤・映画・多機能重視のユーザーに最適
- Powerbeats Pro 2:トレーニング・ランニング・スポーツ重視のユーザーに最適
どちらも同じAppleのDNAを受け継いでいますが、
AirPods Pro 3は万能型、Powerbeats Pro 2は目的特化型。





